2017年7月21日金曜日

17042

 夜空に最も明るい星が新たに誕生? - その正体はロシアの宇宙灯台「Mayak」 | マイナビニュース

 こんなのが打ち上がってたんですねぇ。

 毎度のJS Orbitリンク

 同時に投入された物体が70個以上あり、一部は未確定です。おそらく、名前が出た後も正しいラベリングになるには相当時間がかかると思います。

 件の衛星の名前はMayak(マヤーク)だそうです。まだそれらしい名前は軌道情報にはありません。


 打ち上げられてからそれなりの日数が経っているため、かなり散らばってしまっています。真っ先に展開に成功していれば、一番先頭にいるのがMayakでしょうが、展開がトラブっててまだ展開してから時間が経っていない、とかであれば中途半端な位置にいる可能性が高いです。
 ある程度時間が経てば、軌道半径の経過からMayakを特定することは可能でしょう。実際、膜展開を行ったFREEDOMというキューブサットは、同時期に投入された他のキューブサットと比べ、明らかに落下が早かったです。
 でもまぁファーストライトの観測を目指すなら、そんな悠長な事はしてられませんから、総当たりで行くしか無いかもしれません。


 僕がやるならベランダにα7s放置で30分くらい撮影かなぁ。本当にVmag-10になるなら比較明合成をすれば一発でわかるはずですし、そこにいるのがわかれば30分の動画を見れば済むことですから。
 でも家のあたりは来週中頃まで曇りとか雨の予報ですから、しばらくは静観ということで。


 軌道高度は約600kmのほぼ円軌道ですから、日照条件はISSよりはマシだと思います。地上がある程度暗く、かつ軌道上は日照状態、となる時間が、ISSよりも長いはずです。ということは、ISSの肉眼観測よりは観測可能ウインドウが広いはずです。

 しかし、日本上空で地上が暗く、上空が日照という条件は、少なくとも半月ほどはかなり厳しい感じです。


 地上が暗く衛星が日照になるのは、日本では北海道の北端付近しかありません。今後半月ほどはこの調子のようです。
 北米大陸や南米大陸はかなり条件が良さそうです。

 とはいえ、衛星の反射膜の素材によって、輝点が見える範囲も変わるはずです。乱反射するような素材であれば広範囲で暗く見えるし、綺麗に反射する素材であれば狭い範囲で明るく見えるはずです。イリジウムよりも明るいということは、可視範囲はかなり狭いはずです。また反射膜の写真を見ると、アルミホイルみたいな感じですから、反射光はかなり狭い範囲にしか届かないと思われます。
 望遠鏡で追尾すれば乱反射成分でも見えるかもしれませんが、衛星を追尾でき、かつ暗い目標でも見える望遠鏡となると数が限られますし、候補が70個以上ありますから、1個1個調べるだけでも一苦労だと思います。


 とりあえず、数日で落ちてくるような衛星ではないでしょうから、もうちょっと様子を見てみましょう。


追記:2017/07/23

 2017-42で打ち上がった物体の軌道半径をプロットしたグラフ。中央に1個物体が有り、上下に2組有る。実際に軌道を地図にプロットしてみると、中間に物体が1個あり、前後に物体が有る。
 少なくとも5日程度のプロットで目に見えて高度が下がってる物体はない感じ。
 それにしてもこんな軌道にどうやって投入したんだろうか。軌道進行方向側に放り投げた物体と、後方側に放り投げた物体の違いなのかな。

 このグラフを作るのに、自前のTLEデータを捜索するプログラムと、エクセルのファイルを2個、使っている。
 TLEデータは過去1年分ほどのTLEファイルがあるが、テキストファイルで350MB、2万5千ファイルくらいある。コレだけのファイルを全部開いてチェックするとなると、アンチウイルスソフトのチェックのほうがボトルネックになってる感じ。
 エクセルの方は1つめが26MBほど、2つめが73MBくらいある。開くのにはちょっと時間かかるが、まぁほっとけばちゃんと表示できるし。

 今日は今のところ晴れてる。けどウチの上空を通るパスは23時頃か。どっちにしろ日照条件が悪いけども。ISS放出なら少なくともISSは写るだろうけど、ロケット放出だとそれもないからなぁ。
 そう言えば今回のロケットの上段ってどれくらいの規模なんだろうか。少なくともキューブサットよりは遥かにデカいだろうし、高感度で撮影しておけば映り込むかも。
 件のキューブサットとの切り分けが面倒そうだねぇ。こっちは理想条件ならvmag-10とからしいけど、そんな明るさはめったに出ないだろうし。

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